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made of sugar and spice.

せかいのまんなか、ふたりぼっち

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2024.05.04 (Sat) Category : 

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きみのしらない わたしだけのひみつ

2014.05.02 (Fri) Category : memo

しばらく、ここを放置したまま過ごしていました。
あっというまにこのサイトもできて10年目になります。ほんとあっというま。5年前に「5年ってすごい時間だな5年後ってうちの妹が女子高生になるじゃん」とかいってたんですけどほんとに女子高生になってた!!時間の流れってこわい!!

ブログというものから離れてついったーばっかりやってるんですけどね。
そうこうしてるうちにこの3年で同人誌発行したりね。ほんとここで文章書いてたときには考えられなかったな。




この3年で、ひとつの恋をしました。

相手は8つ年上で、正直終わったときにああこれって恋だったんだって気づくようなまぬけな恋でした。
前にここで「好きなタイプは大型犬みたいな人」っていってたんですけど、それとはまったく正反対の猫みたいな人でした。
だから最初は萌えっておもってて、自分の理想のドS年上受けが三次元にあらわれた!!ってくらい性格もなにもかも二次元じみてる人。わたしはいつもバカにされ、いじられていました。

意識し始めたのが、ゲーセンで遊んだときに相手がマジアカやり始めて、あれって二人がけくらいの椅子が設置してあるんですよね。そんでわたしはさすがに職場の先輩で気が合って遊びに来てるとはいえ男性のとなりにためらいなく座れるタイプの人間ではないので後ろで見てるか…っておもってたら、彼がその椅子の片方を空けてぽんぽんって、座れってジェスチャーしてきて。
そのとき本当にわたしはびっくりして、というか気安く自分の隣に人を座らせそうにない人だとおもっていたので、よく考えればそのときもうわたしは恋に落ちてたんでしょうね。

お互いおたくだったので、いろいろとアニメやゲームの話をして、彼の影響ですごくたくさんゲームをして、ゲーセンにも通うようになって、すごく楽しかった。

で、ここまで過去形で話しているのはもちろんこの恋がわたしの失恋で終わっているからです。

去年の春先から夏頃まで、急に彼に業務上必要最低限のことしか話されなくなりました。
今までいらんことばっかりからかわれて揚げ足取られていじられっぱなしだったのがうそだったかのように。
きっかけがないこともなかったんですが、どちらかというとわたしが彼の機嫌を損ねたというよりはわたしのほうが彼から「お前は女としてダメ」みたいにボロクソに罵られた日、以降だったのも謎が深まるばかりでした。

夏ごろ、彼に恋人ができたことを知ります。今までずっと昼ごはんはコンビニで買っていたのに、恋人に作ってもらったお弁当を持ってくるようになって。
そしてそのころから徐々に前のように、この数ヶ月はなんだったんだってくらい今までどおり彼はわたしをかまうようになりました。
かまわれるようになったのは嬉しいけど、彼が恋人の作ったお弁当を食べている姿を見るたびそれが苦しくてたまらなかった。顔の知らない彼の恋人に嫉妬をしていた。
そうしているうちに、彼はこの3月に異動が決まりました。

ちょうど去年の6月、うちの職場では大規模に環境が変わる出来事がありました。今まで職場を支えてくれてた人たちが退職したり、異動になったり。
とくに退職された女の先輩はわたしが入社したときの教育係で、すごく尊敬してて憧れで、しかもおたくだったので彼といっしょに遊んだりしたこともあった方だったので本当にさみしかったのですが、彼女の退職理由は「今の彼氏と結婚するかもしれないから、この仕事を続けたままだと家事もろくにできないから」というものでした。

彼の恋人は、その先輩だったのです。異動を前に入籍報告をされたときに知りました。
冷静に考えてみればつじつまが合うことばかりで、本当にどうして気付かなかったのかと。
でもそれは、考えないようにしていたから。わたしはその先輩をすごく尊敬していて、大好きで、憧れていて、先輩に勝てる要素なんてひとつもなかったから。だから、先輩をあらかじめ選択肢から外していた。


さいごの日にいっしょにふたりでごはんを食べに行って、仕事の話も趣味の話もいろいろして、その日のわたしはもう顔の知らなかった恋人に嫉妬をすることもなく、ただその時間が楽しくて仕方なくて、だけどもう二度とこうして話すことがないのかもしれないと考えるとそれだけが悲しかった。
彼といっしょに仕事をして、軽口を叩いたりたまに褒められたり叱られたりしながら過ごす日々がなによりもいとしかった。
本当は聞きたいことも話したいこともたくさんあった。だけど彼の前にいると、なにもかもうまく言葉にならなくて、ただ彼が話してくれることを笑いながら聞いていることしかできなかった。
わたしが本当に聞きたいこと、話したいことをことばにしてしまったら、もうその楽しい時間はなくなってしまうのかもしれないとおもうと、それがつらかった。
わたしにはそれを失ってでも彼に気持ちを伝える勇気なんて、はじめからなかった。ただそれだけ。
だからわたしは結局彼に自分の気持をきちんと伝えることもできず、ただその気持を投げつけるように書いた手紙だけ渡して、わたしの恋は終わりました。

先輩のことも彼のことも、べつのベクトルだけど本当に大好きだったから。
一度好きになったものを嫌いになることができなくて、先輩を恨むこともできない。
だけど先輩を恨むことを望んでいるわけじゃない。ただどうしようもない。わたしという人間の、どうしようもない気持ちだけが残っている。
きっとこの先も、彼のことが好きなままでしょう。だって10年前に終わった恋の相手だって、今でも好きだから。

どうしようもないこの気持を、ここに供養します。
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